睡眠中に呼吸が止まっている可能性があります
家族の方からいびきがうるさいと言われたり、眠っても朝に疲れがとれなかったり、日中につい居眠りをしてしまうなど、心当たりはありませんか。眠っている間に何度も呼吸が止まった状態になる、睡眠時無呼吸症候群かもしれません。
日中の強い眠気が日常生活に支障をきたすだけでなく、高血圧、高脂血症や糖尿病、心筋梗塞や脳梗塞などの発症リスクも高まります。
自宅で一晩、検査機器をつけて眠るだけで簡易検査をすることができます。少しでも気になる方は、まず簡易検査をしてご自身の状態を把握しましょう。
睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは
睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは、睡眠中に呼吸が止まる、または浅く・弱くなることをくり返すことで様々な合併症を起こす病気の総称です。
SASは大きく分けて2種類あります。一つは呼吸中枢の異常でおこる中枢性タイプ(CSAS)、もう一つは空気の通り道である上気道の閉塞が原因の閉塞性タイプ(OSAS)で、9割以上が後者の閉塞性タイプです。
閉塞性タイプで上気道のスペースが狭くなる要因としては、顎が小さいために気道の幅が小さい、肥満によって気道が狭くなっている、眠ると筋肉の力が落ち気道が狭くなるなどが考えられます。
そのため、「いびきをかく太った男性」がかかるというイメージがあるかも知れませんが、痩せていても、女性でもかかります。成人男性の約3~7%、女性の約2~5%にみられます。男性では40歳~50歳代が半数以上を占める一方で、女性では閉経後に増加します。
こんな症状があったら要注意です!
- 大きないびきをかく
- 起床時に頭痛やだるさがある
- 肥満や糖尿病、高血圧である
- 日中とても眠い
- 睡眠中に呼吸が止まっている、と指摘されたことがある
ご自宅で寝ている間に手軽に検査できます
当院では、帝人在宅医療株式会社の「睡眠時無呼吸症候群簡易検査機器自宅配送サービス」を用いて、SASを簡易的に判断する検査を行ないます。
手の指や鼻の下にセンサーをつけて、眠っている間の呼吸と血液中の酸素(濃度)の状況を調べます。少しわずらわしいと感じるかもしれませんが、痛みを伴う検査ではありませんので、ご安心ください。
- 気流センサー
- 口鼻から気流を測定し、無呼吸や呼吸が弱くなった状態(低呼吸)がないかを調べます。1時間あたりの無呼吸や低呼吸の数(無呼吸低呼吸指数:AHI)を算出します。SASの重症度を診断する上で重要な指数です。
- 動脈血酸素飽和度(SpO2)
- 血液中の酸素濃度の目安をパーセントで表示します。換気が悪くなると、酸素濃度が下がり、体に悪影響を与えます。換気の指標となる重要な測定項目です。
検査機器がご自宅に届きます!
- 初診:日中の眠気・睡眠中のいびき等の症状をお聞かせください
- ご自宅に検査機器が届きます
- 帝人在宅医療株式会社 から、ヤマト運輸の宅配便でご自宅または指定場所にお届けします。
- 検査機器発送に際し、帝人在宅医療株式会社の担当営業所 または帝人SAS検査支援センターから、電話をさせていただく場合があります。
- 一晩、眠る時に手と顔にセンサーをつけて測定します
- 検査機器に付属されている手順書にしたがって測定してください。
- 測定後、検査機器は同封の着払伝票を貼って返却してください。
検査機器の貸出期間は原則1週間です、必ずご返却ください。 - 検査機器到着後、3~5日ほどで結果レポートを作成します
- 検査レポートは当院に届けられます。
- 再診:検査結果を当院医師より説明します
- 検査レポートの呼吸状態と血液中の酵素(濃度)の変化を総合的に評価し、SASの疑いであるかの判断を行います。
価 格 | |
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検査費(健康保険適用) | 3,000円程度(自己負担3割の場合) |
初診料、再診料 | 別途 |
詳しくは、診療時間内(8:30~12:00/15:00~18:00)に、窓口かお電話でお問い合わせください。